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一首鑑賞 日々のクオリア

砂子屋書房 一首鑑賞

日々のクオリア

砂子屋書房  一首鑑賞

投稿者: 前田 康子

眼と心をひとすじつなぐ道があり夕鵙(ゆうもず)などもそこを通りぬ

投稿者 前田 康子投稿日: 2014年2月26日

いつにても顔の高さに海音のありて明るし寂し療園

投稿者 前田 康子投稿日: 2014年2月24日

この町の見知らぬ人と一本の大根の上下分け合ひ暮らす

投稿者 前田 康子投稿日: 2014年2月21日

まるまるとまるめまるめよわが心まん丸丸く丸くまん丸

投稿者 前田 康子投稿日: 2014年2月19日

生きて来てふっと笑いぬ今正午百合ケ丘は坂ばかりある町

投稿者 前田 康子投稿日: 2014年2月17日

灰色の蛇腹が延びて搭乗を待つ旅客機の腰にふれたり

投稿者 前田 康子投稿日: 2014年2月14日

ハンカチを泪のために使ふことなくなりて小さき菓子など包む

投稿者 前田 康子投稿日: 2014年2月12日

現役を退(ひ)いていながら役職の順につづきぬ焼香の列

投稿者 前田 康子投稿日: 2014年2月10日

消火器の肩のあたりを拭きながらいつしかわれの肩と思いぬ

投稿者 前田 康子投稿日: 2014年2月7日

ふうふうと父ふくらますならねどもふうふうとその手をあたたむる

投稿者 前田 康子投稿日: 2014年2月5日

腕時計を見る癖が出来真夜中の湯船の中で左手を見る  

投稿者 前田 康子投稿日: 2014年2月3日

われに似るさが持つ者をはぐくめる妻をひそかに懀みゐるなり

投稿者 前田 康子投稿日: 2014年1月31日

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