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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
都築 直子
心臓穿刺して鮮烈に血は噴き出ず Sursum cordaと鳴く海猽の
何ものの声到るとも思はぬに星に向き北に向き耳冴ゆる
生まれては死んでゆけ ばか 生まれては死に 死んでゆけ ばか
万座毛に昔をしのび巡り行けば彼方恩納岳さやに立ちたり
冬波のしぶきのあとの乾きたる眼鏡をはずし卓上に置く
題名が怖くて長く読まざりし『とびらをあけるメアリーポピンズ』
よきものとなりますように 落鳥の地から萌え出る楡の木もあり
憧れは哀しからずや病窓に 果実に飽きしみどりごのあり
コカ・コーラじんじん甘し身のほどの泪の薄くにじみくるまで
本当のことを伝へて憎まれてあげるくらゐの愛はなくつて
せまりたるこの決戦の様相に一億のみ民直にいむかふ
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