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一首鑑賞 日々のクオリア

砂子屋書房 一首鑑賞

日々のクオリア

砂子屋書房  一首鑑賞

投稿者: 三井 修

歌の作者を知るゆゑ配慮あるらしき批評も聴きぬ被災地の歌会

投稿者 三井 修投稿日: 2016年1月29日

たれか死に動かぬ電車にひとびとは顔をあげずにメールを打ちぬ

投稿者 三井 修投稿日: 2016年1月27日

旧姓と新姓われをつかひわけ旧姓のときのびやかにゐる

投稿者 三井 修投稿日: 2016年1月25日

欠けそめてゐるをさらしてのぼり来し冬十六夜のさびしき面(おもて)

投稿者 三井 修投稿日: 2016年1月22日

卵黄を白パンをもて拭うときよべ見し夢を忘れてありぬ

投稿者 三井 修投稿日: 2016年1月20日

ふくませしロタワクチンをみどり児が飲み込むまでをわれら見守る

投稿者 三井 修投稿日: 2016年1月18日

あらゆるルートをさぐるといふが、らすかる國への飛行ルートさへも

投稿者 三井 修投稿日: 2016年1月15日

今日もまた捨身の赤に落つる陽を山はしづかに全身に受く

投稿者 三井 修投稿日: 2016年1月13日

とどかない場所あることをさびしんで掌はくりかえし首筋あらう

投稿者 三井 修投稿日: 2016年1月11日

松や春 就職決まりし子の一生(ひとよ)を見渡すさびしさかつておもわず

投稿者 三井 修投稿日: 2016年1月8日

和紙の上跳ねる蘭鋳(らんちゅう)あかあかと鮒ゆ進化の果てを腫らして

投稿者 三井 修投稿日: 2016年1月6日

逆立った髪の先から燃えてゆく裸になった白いそうそく

投稿者 三井 修投稿日: 2016年1月4日

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    投稿者: 山木礼子
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    投稿者: 内山晶太
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    投稿者: 山木礼子
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  • 遊園地のテラスにとんぼ現れて回転木馬のほうへと抜ける
    投稿者: 内山晶太
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