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一首鑑賞 日々のクオリア

砂子屋書房 一首鑑賞

日々のクオリア

砂子屋書房  一首鑑賞

投稿者: 棚木 恒寿

舗石に蠟石で字を描く子等は頭(ず)を垂れたままとっぷりと昏る

投稿者 棚木 恒寿投稿日: 2012年9月8日舗石に蠟石で字を描く子等は頭(ず)を垂れたままとっぷりと昏るにコメント

かぎり無き蜻蛉が出でて漂へば病ひあるがに心こだはる

投稿者 棚木 恒寿投稿日: 2012年9月6日かぎり無き蜻蛉が出でて漂へば病ひあるがに心こだはるにコメント

日の沈めばうす暗き世の隅にゐていぢらしうわれ涙ぐむなり

投稿者 棚木 恒寿投稿日: 2012年9月4日日の沈めばうす暗き世の隅にゐていぢらしうわれ涙ぐむなりにコメント

鼻梁ひと筋(すぢ)追ひ詰むるごと顔面を剃り終へにけり寒の水にて

投稿者 棚木 恒寿投稿日: 2012年9月1日鼻梁ひと筋(すぢ)追ひ詰むるごと顔面を剃り終へにけり寒の水にてにコメント

鬼神もあはれと思はむ桜花愛づとは人の目には見えねど

投稿者 棚木 恒寿投稿日: 2012年8月30日鬼神もあはれと思はむ桜花愛づとは人の目には見えねどにコメント

うつし身はあらわとなりてまかがやく夕焼空にあがる遮断機

投稿者 棚木 恒寿投稿日: 2012年8月28日うつし身はあらわとなりてまかがやく夕焼空にあがる遮断機にコメント

わが体が、のうっと高く/伸びるごとくおもはれて、/ふいと佇みし。

投稿者 棚木 恒寿投稿日: 2012年8月25日わが体が、のうっと高く/伸びるごとくおもはれて、/ふいと佇みし。にコメント

見ることなきはらわたなどを思うとき恥多き身が立ちあがりたり

投稿者 棚木 恒寿投稿日: 2012年8月23日見ることなきはらわたなどを思うとき恥多き身が立ちあがりたりにコメント

救急車が通り過ぎたら右肩がカパッと開いてカプッと閉じた

投稿者 棚木 恒寿投稿日: 2012年8月21日救急車が通り過ぎたら右肩がカパッと開いてカプッと閉じたにコメント

病むわれをなぐさめがほに開きたる牡丹の花を見れば悲しも

投稿者 棚木 恒寿投稿日: 2012年8月18日病むわれをなぐさめがほに開きたる牡丹の花を見れば悲しもにコメント

さ夜ふけていくさの塲(にわ)にきて見ればほむらたちのぼる屍(しかばね)の上

投稿者 棚木 恒寿投稿日: 2012年8月16日さ夜ふけていくさの塲(にわ)にきて見ればほむらたちのぼる屍(しかばね)の上にコメント

紫の理想の雲はちぎれぎれ仰ぐわが空それはた消えぬ

投稿者 棚木 恒寿投稿日: 2012年8月14日紫の理想の雲はちぎれぎれ仰ぐわが空それはた消えぬにコメント

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