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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2017年6月
髪の毛をしきりにいじり空を見る 生まれたらもう傷ついていた
手をたれて(いま手をたれて病むひとの手の数に慄然と)われあり
咳(しはぶき)不意に出る心地してああぼくは一千年を生きねばならぬ
垂直に振子ぞ垂れて動かざる時計ひとつありわが枕上がみ
6月の2日の朝に夏が来てあなたに会うので夏バテしそう
なにげなく摑んだ指に冷たくて手すりを夏の骨と思えり
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