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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2017年10月
無花果の果実ざくりと開かれて雨の市場に身をさらしをり
真夜中の電話口にて君に言う「死にたい」以外は全部嘘です
波がしら一つに寄せて立ちあがり暗き濁りの岸にとどろく
いましねばこれが遺影に使われる瞳にひかりがひしめくプリクラ
名残思ふまくらに残る虫の音はゆめの跡とふ心地こそすれ
林檎ほどの火にてポットを温めつきみの聴けざるきみの寝言よ
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