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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2014年5月
まむかへば天そそり立つ足助山寄りくるごとくいよよきびしく
つくづくと君男なりいち早くカワセミ見つける動体視力
いづくにかわれは宿らむ高島の勝野の原にこの日暮れなば
プリントを授業で配るそれだけでありがとうを言う子供らがいる
やがて来む終の日思ひ限りなき生命を思ひほゝ笑みて居ぬ
たて笛に遠すぎる穴があつたでせう さういふ感じに何かがとほい
平安のかたちを保ちゐし雲の夕されば涅槃のいろにくづれぬ
老眼鏡掛くれば延びる生命線このさびしさに慣れねばならぬ
天道をうつらうつらと渉りゐる日はふるさとへこころをはこぶ
昼どきになればスパナも錆捻子も散らかせるまま飯くひにゆく
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