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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2015年3月
海ふかく沈める艦がかぎりなき潮のながれに音ひびくとぞ
震災より百日過ぎてようやくにミネラルウォーターのCM流る
思惟像のあてどなき掌のかなしみよ春を含みて雨流れたり
つなぐほどさみしいはるのゆびさきをそれでもかさねあって、みずいろ
おおおおお、お前は見たか百房のみのれる丘の公開処刑
「おぼろ月夜」小声で誰と歌ひしか昼は絵の具のいろの菜の花
戦力外と宣告するのは紺いろのスーツの男 お前は俺だ
停車せるドアより入れるうぐいすの一声乗せて列車動けり
老いづける歌の友らと白き酒飲みてほのぼのと語ることあり
さよならの練習 春になりかけの空の白さにただ手を伸ばす
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