コンテンツへスキップ
砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2015年6月
暴力でオキナワくらいはなんとかなると軍用道路で話しているよ
水たまりふたり喪服の老女越ゆ ふふん鼻歌たしかに聴こゆ
アメリカの論の後追ふ学会が果てしのちわれは阿蘇を見にゆく
音は消ゆ人も逝きたりめぐりやまぬ季節のなかに残る音楽
世の中は夢かうつつかうつつとも夢ともしらずありてなければ
誓ったり祈ったりしたことはない 目を離したら消えていた鳥
逢わねども存在としてわが沼のごとき五十年充たして呉れぬ
暗緑の森から森へ続きゐる点線をつないだら く・ま・ぐ・す
管理ニモ監視ニモ慣レヒグラシノ我等完全無欠ノ死体
「2度熱傷」そのものなればするたびに心が痛むトマトの湯剝き
投稿のページ送り
固定ページ
1
固定ページ
2
固定ページ
3
次のページ