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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2015年12月
鳥は飛ばねばならぬ 人は生きねばならぬ怒濤の海を 飛びゆく鳥のように
問ひつめて確かめ合ひしことなくてわれらにいまだ踏まぬ雪ある
丘を越え谷をわたりてしろがねの薄波寄る島をしぬばむ
ぴあのぴあのいつもうれしい音がするようにわたしを鳴らしてほしい
白髪薄夕日に燃ゆる荘厳を息つめてみつつすべもあらめや
サンタ役させてもらっていたのだと気づく日が来る 輝くツリー
わが部屋の前の木のみが芽吹かない 私が影でごめんなさいね
さんさんと夜の海に降る雪見れば雪はわたつみの暗さを知らず
この日ごろ遊歩道には氷とも泥ともつかぬものの落ちをり
みごもりのとまどひ深しフレスコに横顔みせてマリアよマリア
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