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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2021年10月
後ろ手に髪をくくれり夜の更けを起きて詩を書くならず者にて
訳もなく靴ひもを固く結ぶとき何を絞め殺したんだ僕は
汗ばんで額に張り付く前髪を陽の差す中ではらってくれる
問はれればくちごもりながらも言ふだらう はじまりは土、土と草むら
山居にて一人遊びす股旅酒、山椒の擂りこ木、元の証拠干し
受け入れてゆくべき日暮れ誰もゐない椅子があたたかかつたそのこと
長男の妻と続柄書き添へぬ主たる介護者わが名の脇に
お互ひに聞かぬ言はぬの距離ながら白露の萩に解けてゐたり
よく聞いて応へて詫びて赦されてさういふものになつてしまつた
【お知らせ】著者多忙により当面の間、火木土の更新をお休み致します。三週間ほどで再開できると思います。申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願い致します。
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