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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2021年11月
時の流れにさからうための筋力よ鉄棒の鉄の匂いをつけて
やせ猫の背筋のばして坐しゐしがやをら眼前をよぎりゆきたり
陽溜まりは陽の窪みにて陽のにほひ動かぬ窪みに屈みゐるなり
人類がおよそ男女に分かれける前の入江の夜静かなり
【お知らせ】著者多忙、また別の仕事が佳境に入るため、少しの間お休みさせて頂きます。最長で12/2の更新からは再開できると思います。たびたび申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願い致します。
生と死のうづうづまきてをりにけむ丸縁眼鏡の志功のなかに
何
なに
となく、/案外に多き気もせらる、/自分と同じこと思ふ人。
屋上に来ればあなたはゆっくりと気付かぬほどの距離を持ちたり
茶碗と急須の間に水溜りしづかにありて夜ぞふけにたる
カーテンを束ねる指に蔦の影どこまで知ってよいものだろう
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