コンテンツへスキップ
砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2011年11月
のどを疾み苦しき朝は― 鳥の影 われより低く飛べるを見たり
田楽を食いつつ見居り真上から眼をほそめ見る夕日の紅葉
満ち潮がかえりくるころ船たちは橋くぐり抜け川船となる
秋のよるもう寒いねと傳八で品書(しながき)見をり おからがいいね
A god has a “life file”, which is about the collapse of my cool core. (罪色の合わせ鏡のその奥の君と名付けた僕を抱き取る)
二度三度首をまわしてそのあわい人は窓から道を見下ろす
バスのドア開かるるたびにわが足に冬の日が差す心渇きて
胸ぬちに凝れるものを告げ得ざる秋や五裂のもみぢ色づく
何待ちしひと日の暮れぞいたはりのごとくしづかに靄たちてくる
激情の匂いするみず掌(て)にためてわたしはすこし海にちかづく
投稿ナビゲーション
前のページ
固定ページ
1
固定ページ
2
固定ページ
3
次のページ