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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2017年8月
口ふれし水の感じをたもてれど離さかりきていまとほき粗沢あらさは
底辺を高さと掛けて二で割ったことを私は必ず許さない
山中に木ありて木には枝ありて枝に一羽を止まらせている
朝顔は咲かなかったし約束も守れなかった ブローチを刺す
橋脚ははかなき寄辺よるべひたひたと河口をのぼる夕べの水の
ゆつたりと生きゆく人とゆつたりと死にゆく人が花の真下を
やがて海へ出る夏の川あかるくてわれは映されながら沿いゆく
こわいのよ われに似る子が突然に空の奥処を指さすことも
核実験大成功と歓声の上りたる場所トリニティサイト
僕たちは生きる、わらう、たべる、ねむる、へんにあかるい共同墓地で
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