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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
さいかち 真
たはむれにロシア人ひとり生み出しぬステパン・アサリノヴィチ・フローニン
艦砲射撃坪九百発の読谷村ハイビスカスは芯立てて咲く
ほしいままに眠るといふこともあらざればじんじんと頭の芯のつめたさ
ひしひしと頰を打ちくる草の実のけはひばかりに形は見えず
一秒後には冷えにけりさわらびのぼくと天使とぼくのスラング
遠くに近くに熖はいまはいちめんなりいづくに行くかこの八衢を
まなざしに耐へむと思ふ仄ぐらき杉やまは杉の息の青むに
御諸つく三輪神蛇の男神なまのたまごは置かれてゐたり
学歴は二の次にして腕力でモテるひとたち 獅子、カムヒア
天国の求人票をまき散らし西瓜畑へ遊びに行こう
彗星のほろびつつ曳く長き尾のながき一夜をあぢさゐ白む
半夏生しらじら昏れて降る梅雨に母は病みこもる父と老いつつ
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