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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2018年9月
傘を差さなくていいほどの雨が降るという気象予報士の目を見てしまう
乳首透けたる服を纏へるをみならをよぎりて耳の無きゴッホまで
飛来するトンネルの穴つぎつぎに生きているまま吸いこまれたり
側溝を流れゆく水着脹(きぶく)れて家鴨(あひる)のような私を映す
新しい人になりたい 空調の音が非常に落ち着いている
月へするおびただしき數のアクセスとその切斷のお月見のよる
草臥れて立ち上がれない夜もある会社近くのドトールの隅
ドーナツに埋めようがない穴がありこんな時間に歯を磨いてる
ドーナツに埋めようがない穴がありこんな時間に歯を磨いてる
泣き濡れているのはわたし高いビル全部沈めて立つのはわたし
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