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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2020年11月
翡翠かはせみの前世おそらく青空のかけらわがこころこそ夜の霜
だしぬけになんとはなしに藤色の服が着たくてユニクロに来る
乗降の人無きままのバスの客われは座敷に座すごとくせる
欺さるはどちらといふにあらざればけふもしらしら雪の散るらむ
あの赤いプラダの財布よかったな買おうかな働いて働いて
雪さえも埃を芯に生まるるをよろめくように不信に向かう
自転車が自転車を抜く遠景の橋 そこに感情はあったやろうか
はるのゆき 蛇腹のカメラ構えてるけど撮る方が笑っちゃだめさ
街のここかしこにカノン湧き上がり落ち葉は落ち葉を掃く人に降る
必要なものから順に壊れてく日々はこうして首に手を置き
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