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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2022年3月
白い根の水にからまる深夜にはひんやりとしてすてきなまぶた
胴吹きの花のあとから枝のびて難しいのは終わり方だな
「めし」とのみ書かれた店に入りゆく石仏めぐりの旅の終わりに
桜には横顔がないからこわい春から春へ枝をのばして
ひとねむりしたればおおかた人降りて旅上のひとりがふいに身に沁む
いづこから雲の白鯨あらはれて微笑みてをり目から崩るる
孤独なり自宅で幾度倒れてもだれもだれも起こしてはくれず
画像認証で燃えている森があり自転車としてそれを選んだ
桜をはり松の林に来てゐたり潮の香いまだ夏の香ならず
炎であればもつとさびしい桜から鳥がとびたつ花穂をゆらして
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