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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2022年10月
革命といふ言葉 わが魂は默し眞晝の海は和ぐとも
朝昼兼食の乳酪切りつつ詩作とは醱酵黄金の時間待つわざ
こころはあおい監獄なのに来てくれた かすかな足音を積もらせて
遅れつつ歩けば夫は駆け戻りからだに力入れてるかときく
ひかる葉をあなたに向けたささやきとして落葉は秋に降る声
スパゲッティミートソースを選びたり平凡は時に新鮮である
言祝ぎを 海から海へ発ってゆく鳥それぞれが持つ二本足
あまたなる手のひらの熱まだあらんあん馬へしろく月の差すころ
襟足のきれいな風が吹き過ぎる今日の私はなにがさびしい
眼閉じればルクセンブルク雪しまく空港のタラップ共に降りし夜
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