安藤孝行(引用は白崎秀雄『当世畸人伝』新潮社、1987年より)
安藤
訳詩に関する理論や、子規や茂吉を筆頭とする近代短歌への反感など相容れないものも少なくないが、安藤が自らの手になる詩歌をどのように考えていたかがわかる次の一首は、中井英夫が「光の函」と呼んだそれと響き合うようなものを思わせる。
うつし世の想をこめし白金の手筺一つをのこしゆかばや 同上
安藤孝行(引用は白崎秀雄『当世畸人伝』新潮社、1987年より)
安藤
訳詩に関する理論や、子規や茂吉を筆頭とする近代短歌への反感など相容れないものも少なくないが、安藤が自らの手になる詩歌をどのように考えていたかがわかる次の一首は、中井英夫が「光の函」と呼んだそれと響き合うようなものを思わせる。
うつし世の想をこめし白金の手筺一つをのこしゆかばや 同上