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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
一ノ関 忠人
かひごぞよ帰りはてなば飛びかけり育みたてよ大鳥の神
花々が少しづつ季節をまちがへて咲き散り咲き散り濃い闇が来る
入りがたの峰の夕日にみがかれてこほれる山の雪ぞひかれる
鳥のこゑ松の嵐の音もせず山しづかなる雪の夕暮
冬山の青岸渡寺の庭にいでて風にかたむく那智の滝みゆ
嘆きつつ乳房を我に委ねたるをみなのこともいまはまぼろし
海じほに注してながるる川水のしづけきに似て年あらたまる
高ひかる日の母を恋ひ地の廻り廻り極まりて天新たなり
きつね妻子をおきて去る物語歳かはる夜に聞けば身にしむ
遠き代の安倍の童子のふるごとを 猿はをどれり。年のはじめに
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