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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
都築 直子
泣いた、右の乳首を噛みちぎったら――――――無限界乃至無意識界
三五夜の月、窓に来てひんやりと照らす天上寺仏足石文鎮
佐太郎がスフィンクスに譬へたる魁偉の戦車はM4ならむ
羆の身ゆるりと返りこなた向く花の散り込む檻の片隅
ポルトガルの設計ミスのティーポット日曜なればかまわず使う
ひまはりのアンダルシアはとほけれどとほけれどアンダルシアのひまはり
温室のドームの屋根につかえたる椰子の葉二枚がふれている青
にんげんとなりたるか傘さしてくる鉄の眼鏡をかけてアトムは
華やぎのいまだ残れる西空に一揆のごとくわがゆかむとす
11mm径40mm長マグナム弾愛に殉じて炸裂したり
死を畏れぬ秋の正餐をあはれみし竹山広も死の側のひと
夕づけるリア・ウインドウ曇りゆく運転の妻と我との息に
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