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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2019年11月
山中律雄/父の死を忘れて父を問ふ母にその死告ぐればいたく悲しむ
森尻理恵/一応はわれは大人で頭下げ頭上げしときその老いを見つ
福島泰樹/前衛は精神なればあえかなる歌の翼を濡らすともよし
森尻理恵/姫神山は花崗岩ゆえ噴火せぬと朝日に光る山を指差す
村上一郎/わかくさの妻らを送り家を出て冬浅(あさ)き日に死にゆきにけり
森尻理恵/廃屋のめぐりに赤きサルビアが手入れされいるように咲きおり
青柳守音/降りたった蟹よりあかいヨコハマはかすかに焚火のけむりが匂う
加賀要子/スクリーンを外し観客席を運び去りし劇場空間を人らと清む
穂積昇/岡持につきては消ゆる雪を見て春の気配の近づくを知る
すみません。
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