コンテンツへスキップ
砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
光森 裕樹
9割はブドウ糖だと聞いたからラムネのように薬をたべた
地震やらサリンがばら撒かれたときになんで俺らは産まれたのだろう
巻末の旅のひとことウイグル語「ありがとう(ラハメット)」を指し注文終えぬ
厨辺にぽとりぽとりと水おちてうつぶせのごとく冬に入るなり
掃除機は仰向けのままひかれをり「ずぼらやなあ」と叱られながら
農機具のレバーを握る夜の夢しょうがねぇなァ田園を刈る
猫の腹に移りし金魚けんらんと透視されつつ夕日の刻を
お酒呑みません煙草吸いません運動しません すみません
新潟のさといもぬめるしっかりとここで暮らして雪を見なさい
香りさえ想像されることはなくりんごはxみかんはyに
歩きつつ本を読む癖 電柱にやさしく避けられながら街ゆく
この空に数かぎりない星がありその星ごとにまた空がある
投稿のページ送り
前のページ
固定ページ
1
固定ページ
2
固定ページ
3
…
固定ページ
13
次のページ