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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
花山 周子
栗木京子/観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日(ひとひ)我には一生(ひとよ)
永田紅/人はみな馴れぬ齢を生きているユリカモメ飛ぶまるき曇天
マツコ・デラックスの愚痴と重なつた深夜 テレビの前にひざまづく
梅内美華子/能面の内より見る世はせまく細くただ真つ直ぐに歩めよといふ
梅内美華子/追悼式典ぶ厚き防弾ガラス立つ屈折率強き光をとほし
梅内美華子/うつしみは精肉売り場に漂へる漂白剤のにほひに冷ゆる
池田はるみ/あんたはなあどうも甘いと言はれてる烈夏の下を通つてゐたが
森尻理恵/陽に疎き庭でも母は鉢植えをあちこち動かし花を咲かせる
森尻理恵/一応はわれは大人で頭下げ頭上げしときその老いを見つ
森尻理恵/姫神山は花崗岩ゆえ噴火せぬと朝日に光る山を指差す
森尻理恵/廃屋のめぐりに赤きサルビアが手入れされいるように咲きおり
すみません。
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