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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
一ノ関 忠人
曇るとも何かうらみん月こよひ はれを待つべき身にしあらねば
身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留めおかまし大和魂
今日にかけてかねて誓ひし我が胸の思ひを知るは野分のみかは
益荒男がたばさむ太刀の鞘鳴りに幾とせ耐へて今日の初霜
たまさかに人のかたちにあらはれて二人睦びぬ涙流るる
遊びたるひとつ水雷艦長に幼きこゑをのこし、まばゆし
秋さぶる気配やや色づくと窓の森いくたびも大きたゆたひ
おりたちて今朝の寒さを驚きぬ露しとしとと柿の落葉深く
鳴けや鳴け蓬が杣のきりぎりす過ぎゆく秋はげにぞ悲しき
薪伐る鎌倉山の木垂る木を松と汝が言はば恋ひつつやあらむ
時によりすぐれば民の嘆きなり八大龍王雨やめたまへ
青年死して七月かがやけり軍靴の中の汝が運動靴
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