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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2018年1月
みづうみは夢の中なる碧孔雀まひるながらに寂しかりけり
猫をわが全存在でつつみ抱くともだちになつてくれたら魚をあげる / その①
生活がやってきて道の犬猫が差しだす小さく使えないお金
熱帯魚のごとくかすかに触れあひてときに食ひあふ冬の家族は
晴らす(harass) この世のあをぞらは汝が領にてわたしは払ひのけらるる雲
海に山に行きたけれども行けざれば裏のグラウンドで夕陽をながむ
レスラーはシャツを破りて瞳孔をひらいてみせる夏の終わりに
くり返しあなたに壊れてゆく雪の壊れる速度それぞれにあり
ともだちのこどもがそこにゐるときはさはつてもいいともだちのおなか
まだ知らぬ界にしあればいかやうに死を惟ふとも挽歌つたなし
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