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一首鑑賞 日々のクオリア

砂子屋書房 一首鑑賞

日々のクオリア

砂子屋書房  一首鑑賞

月: 2019年9月

斎藤茂吉/のど赤き玄鳥(つばくらめ)ふたつ屋梁(はり)にゐて足乳(たらち)ねの母は死にたまふなり

投稿者 花山 周子投稿日: 2019年9月18日

上野久雄/しずまらぬ咳にうずくまるときのまも消し難し白き逃げ馬の影

投稿者 生沼 義朗投稿日: 2019年9月17日

正岡子規/くれなゐの二尺伸びたる薔薇の芽の針やはらかに春雨のふる

投稿者 花山 周子投稿日: 2019年9月16日

高橋元子/校歌にもうたはれてゐる松の木に松喰ひ虫の薬剤をうつ

投稿者 生沼 義朗投稿日: 2019年9月14日

佐藤佐太郎/避雷針するどく立てる街空をあたたかき硝子戸のうちより見をり

投稿者 花山 周子投稿日: 2019年9月13日

大森益雄/天の投網 弔ひの家越ゆるとき椋鳥千羽傾くゆふべ

投稿者 生沼 義朗投稿日: 2019年9月12日

長塚節/馬追虫(うまおひ)の髭のそよろに来る秋はまなこを閉ぢて想(おも)ひ見るべし

投稿者 花山 周子投稿日: 2019年9月11日

野村まさこ/最後まで話さなくていいカーテンに染みこませておく君の悩みは

投稿者 生沼 義朗投稿日: 2019年9月10日

佐藤佐太郎/薄明のわが意識にてきこえくる青杉(あをすぎ)を焚(た)く音とおもひき

投稿者 花山 周子投稿日: 2019年9月9日

麻生由美/部分点なくて一気にバツをするマルより強しわが筆勢は

投稿者 生沼 義朗投稿日: 2019年9月7日

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  • 生きてゐる証あかしにか不意にわが身体からだ割さきて飛び出で暗く鳴きけり
    投稿者: 山木礼子
    2025年6月19日
  • 遊園地のテラスにとんぼ現れて回転木馬のほうへと抜ける
    投稿者: 内山晶太
    2025年6月18日
  • 石に凍む音ねいろはあれど今朝の朝の谺は須臾に鳴りかはし熄やむ
    投稿者: 山木礼子
    2025年6月17日
  • 解剖台にうつさむとして胸のうへの銀の十字架の鎖をはづす
    投稿者: 内山晶太
    2025年6月16日
  • 河に来るわれらの終りはじまりの緑の河は水に翳り
    投稿者: 山木礼子
    2025年6月14日

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