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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2021年4月
ひとすぢに朝光は入り布のうへの黒く熟れたるアボカドの照る
関東の冗談なのか失礼なだけかわからんけど笑わんよ
轟きをしばらく宙に残しつつこの世の淵へ降りてくる水
ローソンのドアが手動で開けながら佐藤優の猫のことなど
今という狭間に揺れる水面のひかりに隠れている暗がりは
夜の風の其處にて消えぬ日比谷なる濠のみづのうへなる終り
電柱の根元にタンポポ咲いていて 生命保険審査に落ちる
缶ビールを缶から飲むにプルトップ鼻に当たっているなと思う
忘恩というえにしあり花咲けばゆるむこころのあわれなりけり
階段を松ぼっくりが落ちてきてあと一段の所で止まる
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