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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
一ノ関 忠人
梓弓はるは来にけり武士の引きかへさじと出づるたびかな
かへらじとかねて思へば梓弓なき数にいる名をぞとどめむ
すすき原ほほけ初めたる山のなだり 父あゆみゆく わが歩みゆく
召さるる日あるひは近しひと夜おそく焚くべきは焚けり思ふべきは思へり
聞きわびぬはつきながつき長き夜の月のよさむにころもうつこゑ
日向の国むら立つ山のひと山に住む母恋し秋晴の日や
さ夜ふくる窓の燈つくづくとかげもしづけし我もしづけし
白露の色は一つをいかにして秋の木の葉を千ぢに染むらむ
たましひの見えざるところ崩れゐてをのれ黴臭くにほふと思ふ
山かげを立ちのぼりゆくゆふ烟わが日の本のくらしなりけり
つひにゆく道とはかねて聞きしかど昨日今日とは思はざりしを
おぼろなる月もほのかに雲かすみ晴れてゆくへの西の山のは
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