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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
花山 周子
嵯峨直樹/ベビーカー向こうの闇より現れて赤子の手足細かく揺れる
大森静佳/かわるがわる松ぼっくりを蹴りながらきみとこの世を横切ってゆく
大森静佳/顔の奥になにかが灯っているひとだ風に破れた駅舎のように
大森静佳/馬の腹に手を押しあてる少しだけ馬の裡なる滝を暗くして
岡井隆/記憶違ひはさう想ひたい欲念の素顔でもある 秋の風吹く
奥村晃作/副都心線で横浜直通の地下鉄赤塚駅を利用す
斉藤斎藤/天然の冷蔵庫だなを聞きたくて父と市バスにゆられとります
久々湊盈子/咲き盛る白さるすべりを揉みしだく南西の風ゆううつニッポン
黒岩剛仁/わが人生の昭和と平成比べつつ昭和の重さいかんともし難き
斎藤茂吉/赤茄子の腐れてゐたるところより幾程(いくほど)もなき歩みなりけり
申し訳ありません。
斎藤茂吉/どんよりと空は曇りて居(を)りたれば二たび空を見ざりけるかも
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