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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
厚らなる手の感觸はあくしゆせる時以後夜のいねぎはまでも
何か含める友の饒舌と思へればはためくカーテンを括(くく)らむと立つ
モルワイデ図法の地図にゆがみゆく極東といふさびしさのきはみ
少し遅れてきた人の汗ひくまでのちんちろりんな時間が好きよ
雪の夜は雪のむかうにもうひとつ街あり馬に乗る人がゆく
知る誰もなかりしあの頃あの気負い今日はだれもがKaz(カズ)とのみ呼ぶ
母語圏外言語状態(エクソフォニー) この美しき響きには強風に立つ銀河が見える
わが友の樣といふ字をみれば人はいたくさまざまにこの字を書きつ
夜の梢ふかぶかとせる地上にて少年が少年とボール投げあう
いっさいが余白となりて 雪の朝なにほどもなきわたしが居たり
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