コンテンツへスキップ
砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
井上 法子
真夜中の口笛、笑い、鳥の声朗らかな週末の死者たち!
さみしいとうつくしいって似ているね 青海と青梅を間違えず乗る
なんでも麻雀で喩えたがるならこのドッグランも ETERNAL
初夏愕然として心にはわが祖國すでに無し。このおびただしき蛾
蕾だと思っていたらアブラムシ うた、脈、ことば、音素 ゆるして
閉ざされているいちめんのガラス張りゆらめいてライターの銀の歯車まわる
どちらかは使はない券どちらかは使へない券どちらかは海
死神は手のひらに赤き球置きて人間と人間のあひを走れり
海開きひとりで祝うビニールシート広げて去年の砂を逃がして
肉眼の雨おそろしく老けてゆくこの肉眼のタイムラプスに
眠るだけ眠りなさいな夕立にあゆみを止める夏の日時計
スイミングスクール通わされていた夏の道路の明るさのこと
投稿ナビゲーション
前のページ
固定ページ
1
…
固定ページ
6
固定ページ
7
固定ページ
8
…
固定ページ
14
次のページ