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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2018年2月
生理中のFUCKは熱し/血の海をふたりつくづく眺めてしまう
恋ですよ 芋の芋まで掘り起こしありったけポテトフライにしたい
日本中八十円切手で行くのかと訊きて息子の電話切れたり
君にしも遠ざかれるかあまりにも近づきたるか夢にうつらず
星なのか東京なのかわからない深夜の窓に遠くを見れば
鳥ならばずっと飛ばずに嘴で何かを伝え合っていたいよ
薄暮光けふは世界に触れ過ぎた指が減るまで石鹸で洗ふ
死にいたる瞬間(とき)までつよくやくされし首さながらに ああ はるがくる
あの人が住む方(かた)より吹く風なれば風吹くだけで腫れる唇
背をのばし歩かうとしてさびしいな袋のやうな身体をはこぶ
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