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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
花山 周子
木下利玄/磯町の床屋によりて髭剃れば鏡にうつり霰ふるなり
木下利玄/我が顔に靑き光を受けながら藪かげ草の肌身をのぞく
木下利玄/子供の頃皿に黄を溶き藍をまぜしかのみどり色にもゆる芽のあり
黒木三千代/このごろは鳩がたつとき大いなる紙幣の束をばらす音する
金野友治/冬の海荒れているらし嵩上げの防潮堤より海鳴り聞こゆ
熊本吉雄/川沿いの桜並木に居りまして、蕾の色づく楽しみでした。
熊本吉雄/先日はカレンダーをいただきありがとうございます 掛時計はありませんか
熊本吉雄/自制とは齢加えて思うなば何と無為なる時の越し方
熊本吉雄/なんだかね自分もガレキになっちまった ガレキはガレキを片付けられない
中山くに子/二階よりヘリに拾われ雪の夜の避難飛行すあれから三年
山内亮/避難所のラジオ体操第一は顔に両腕をこするよう廻す
庄司邦生/濁流に胸まで浸かり年金証書頭に載せてひたすら逃げる
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