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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
一ノ関 忠人
うちなびき春は来にけり青柳のかげふむ道に人のやすらふ
ま昼どき畳のうへにほうほうと猫の抜毛の白く飛びつつ
死の穢れなどといふものを落とすためわが身に人は塩の粒まく
蜜入りの南高梅の一粒をねぶりて足れるわが夕がれひ
こゝをまたわれ住み憂くてうかれなば松はひとりにならむとすらむ
原発が安全ならば都会地になぜ作らぬとわれら言ひたき
昔むがす、埒もねえごどあつたづも 昔話となるときよ早来よ
炎の尖は澄みて春暮のあかるさへのびあがりまたのびて澄みゆく
夕の陽にみつまたの花咲きけぶる甦りくるいのちの明かり
春の雨こおろこおろと降り来れば石蕗の薹たけてしまいぬ
いつしらに庭の白梅咲きさかり夕かぎろひのなかに散りゆく
かの子等はあをぐもの涯にゆきにけり涯なるくにを日ねもす思ふ
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