コンテンツへスキップ
一首鑑賞 日々のクオリア

砂子屋書房 一首鑑賞

日々のクオリア

砂子屋書房  一首鑑賞

投稿者: 染野 太朗

鯉がいて、立ち止まったらそれらしい速さで鯉は流れて行った

投稿者 染野 太朗投稿日: 2018年2月15日

ガードレールに白く汚れた手のひらを黙っておくということ罪は

投稿者 染野 太朗投稿日: 2018年2月13日

体調のすぐれぬ妻に付きまとい世話をしたがる息子を叱る

投稿者 染野 太朗投稿日: 2018年2月10日

わたしより年上の馬世におらず今年も坂道(ここ)に木漏れ日がある

投稿者 染野 太朗投稿日: 2018年2月8日

たまり水が天へかえりてかわきたるでこぼこの野のようにさみしい

投稿者 染野 太朗投稿日: 2018年2月6日

怒るより先に悲しくなる人はうつむいて咲く花 みずいろの

投稿者 染野 太朗投稿日: 2018年2月3日

体から恋の抜けゆく感じせり雪降り初(そ)めし窓をひらけば

投稿者 染野 太朗投稿日: 2018年2月1日

とても長い時間をかけてお互ひの心情を知つたからには別る

投稿者 染野 太朗投稿日: 2018年1月30日

思うひとなければ雪はこんなにも空のとおくを見せて降るんだ

投稿者 染野 太朗投稿日: 2018年1月27日

白鳥と太陽が呼吸をとめる一瞬のまぶたのようにあなたであった

投稿者 染野 太朗投稿日: 2018年1月25日

さからはぬもののみ佳しと聞きゐたり季節は樹々を塗り籠めに来し

投稿者 染野 太朗投稿日: 2018年1月23日

猫をわが全存在でつつみ抱くともだちになつてくれたら魚をあげる / その②

投稿者 染野 太朗投稿日: 2018年1月20日

投稿ナビゲーション

前のページ 固定ページ 1 … 固定ページ 11 固定ページ 12 固定ページ 13 次のページ

最近の投稿

  • 変はり得ぬわれを率ゐて十月と九月をつなぐ真夜を渡りつ
    投稿者: 梶原 さい子
    2023年9月29日
  • 話す程に食ひ違ひ行くこの電話早く切らむと受話器持ち換ふ
    投稿者: 門脇 篤史
    2023年9月28日
  • つぎつぎに「おじやましました」と言ふ声の聞こえて息子もゐなくなりたり
    投稿者: 梶原 さい子
    2023年9月27日
  • 栗を剝く人のうつむきあるときは知らずの奈落覗きつつ剝く
    投稿者: 門脇 篤史
    2023年9月26日
  • ひと一人ひと生に使ふ水の量かさ せきれいは小さく水を飲みそむ
    投稿者: 梶原 さい子
    2023年9月25日

日々のクオリア 著者別アーカイブ

  • 梶原 さい子(2023年)
  • 門脇 篤史(2023年)
  • 山下 翔(2022年)
  • 井上 法子(2022年)
  • 永井 祐(2021年)
  • 久我 田鶴子(2021年)
  • 岩尾 淳子(2020年)
  • 吉田 隼人(2020年)
  • 生沼 義朗(2019年)
  • 花山 周子(2019年)
  • 平岡 直子(2018年)
  • 染野 太朗(2018年)
  • 今井 恵子(2017年)
  • 光森 裕樹(2017年)
  • 佐藤 弓生(2016年)
  • 三井 修(2016年)
  • 松村 由利子(2015年)
  • さいかち 真(2015年)
  • 前田 康子(2014年)
  • 一ノ関 忠人(2014年)
  • 吉野 裕之(2013年)
  • 都築 直子(2013年)
  • 石川 美南(2012年)
  • 棚木 恒寿(2012年)
  • 澤村 斉美(2011年)
  • 黒瀬 珂瀾(2011年)
  • 中津 昌子(2010年)
  • 大松 達知(2010年)
  • 江戸 雪(2009年)
  • 魚村 晋太郎(2009年)
  • 砂子屋書房 一首鑑賞Copyright(c)砂子屋書房 All rights reserved.