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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2017年11月
吾子わこ遠く置き来こし旅の母の日に母なき子らの歌ひくれし歌
猫の腹に移りし金魚けんらんと透視されつつ夕日の刻を
我ならぬ生命いのちの音をわが体内みぬちにききつつこころさびしむものを
お酒呑みません煙草吸いません運動しません すみません
薄翅に触れないように湯上りのおさなをタオルで包む 秋くる
新潟のさといもぬめるしっかりとここで暮らして雪を見なさい
くちびるは言葉をさぐるふりそそぐ秋の光の触さはれないもの
香りさえ想像されることはなくりんごはxみかんはyに
もやの中ひかりて落ちるいくすじの分れて再また会う光いくすじ
歩きつつ本を読む癖 電柱にやさしく避けられながら街ゆく
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