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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2017年12月
言擧げを吾はせねどもうら深く國を憂ふる者の一人ぞ
酔ひ深き夫がそこのみ繰り返す沖縄を返せ沖縄を返せ
凍み豆腐干し柿大根 東北の手仕事に降る雪のつぶてが
もう会はぬ従兄弟のやうなとほさかな みなとみらいとニライカナイは
広辞苑になくて大辞林にある「草生くさふ」よき名の草生さんに会ふ
沖縄は地球(テラ)に抱かるる守宮かもまるくゆらりと目(まみ)をめぐらす
幼らの輪のまんなかにめつむれる鬼が背後に負わされし闇
とぎ水を捨てつつ思ふこの島に取り残さるるごときうつし身
戰爭のたびに砂鐵をしたたらす暗き乳房のために禱るも
島檸檬島唐辛子島豆腐そうなんだよな島なんだよな
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