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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
井上 法子
うつせみのわれ何者の墓としてほほゑみをるや若きらのまへ
また君を撃ってしまった正論で築いた城に今も暮らして
星空がとてもきれいでぼくたちの残り少ない時間のボンベ
革命といふ言葉 わが魂は默し眞晝の海は和ぐとも
こころはあおい監獄なのに来てくれた かすかな足音を積もらせて
ひかる葉をあなたに向けたささやきとして落葉は秋に降る声
言祝ぎを 海から海へ発ってゆく鳥それぞれが持つ二本足
襟足のきれいな風が吹き過ぎる今日の私はなにがさびしい
SOMETIME AGO 海辺 あなたの菫色の日傘が揺れていしが 戻らず
ゆっくりでいいからいわし、さば、ひつじ、迷わず秋の空へおかえり
ああ、博士 まるでひとりの島みたいどこまでも心が浜になる
束ねればきれいに見える花が好き 木枯らし一号吹く街をゆく
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