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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
春愁が人のかたちをしてわれに会ひに来てもう六人目なり
嘴赤き小鳥を愛でゝしろ銀の皿に餌をもるゆく秋の人
犬小屋はやみの住処となりはてて媼が見よといふ犬みえぬ
しらしらと老のしら髪ぞ流れたる落葉のなかのたそがれの川
エンターキー押して改行のみをせしごとき一日(ひとひ)の果ての満月
池水はすり鉢状に渇水し搏動(いき)のごときを岸辺に刻む
ばら縷縷と続くばら園 ゆく先に花ある生(よ)などもはや思はぬ
どんよりと空は曇りて居(お)りたれば二たび空をみざりけるかも
すべての菜の花がひらく 人は死ぬ 季節はめぐると考えられる
五月雨に物思ひをれば郭公夜ぶかくなきていづちゆくらむ
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