コンテンツへスキップ
砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
紙ふぶき大成功の、安田大サーカスというひとつの星座
わが泣くを少女等きかば/病犬の/月に吠ゆるに似たりといふらむ
走れトロイカ おまえの残す静寂に開く幾千もの門がある
暴風雨(しけ)あとの磯に日は冴ゆなにものに驚かされて犬永う鳴く
円周に(指は潰れてしまったが)穴あけ回転木馬を降りる
樹(き)によりて物を思ひぬ、君去りて朽葉しづかに匂ふ秋の日。
シャボン玉まだ喜べる子がふたり 光の中に光が増える
水槽の魚運ばるるしづけさを車中におもへばたれも裸体なり
父われを見むと来たれる東京の子もうれしみて席に加はる
校庭に水木見上げて立ちおれば事務長が来て水木見ずゆく
投稿ナビゲーション
前のページ
固定ページ
1
…
固定ページ
373
固定ページ
374
固定ページ
375
…
固定ページ
473
次のページ