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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
だんらんのはてに沈黙のあるごとく 夜を森閑と咲きつぐ櫻
菜の花の
黄
きい
溢れたりゆふぐれの素焼の壺に処女のからだに
雨期の地に呪詛の掌のごと揺れてゐる羊歯ありくらく永き平和よ
男をも灰の中より拾ひつる
釘
くぎ
のたぐひに思ひなすこと
ガザ地区と足立区響き似ていると
吾子
あこ
が言いけり空爆怖い
三月はぬたといふ
食
じき
春泥によごるるごとき葱が甘くて
あまたある神の御腕の一本に君がいて林檎を我が唇におく
近づけば莢豌豆のハウスから雲雀飛び出しわれ囀れり
あと五十年は生きてくぼくのため赤で横断歩道をわたる
三月はいつ目覚めても風が吹き原罪という言葉浮かび来
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