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一首鑑賞 日々のクオリア

砂子屋書房 一首鑑賞

日々のクオリア

砂子屋書房  一首鑑賞

投稿者: 染野 太朗

にしんそばと思った幟はうどん・そば 失われたにしんそばを求めて

投稿者 染野 太朗投稿日: 2018年12月1日

もみぢいよいよ燃えて一切まにあはぬ我のひと日を笑ふうつくし

投稿者 染野 太朗投稿日: 2018年11月29日

おーい列曲がつてゐる、と言ひかけて 眼閉ぢれば春の日はさす

投稿者 染野 太朗投稿日: 2018年11月27日

シラバスの重さなつかし学生が春のベンチで履修に悩む

投稿者 染野 太朗投稿日: 2018年11月24日

夢見ずにねむり足りたるわれの身は檸檬をしぼるちから出だせり

投稿者 染野 太朗投稿日: 2018年11月22日

したたかにその身を打ちて自販機の底に気絶の缶コーヒー取る

投稿者 染野 太朗投稿日: 2018年11月20日

〈柿死ね〉と言つてデッサンの鉛筆を放り出したり娘は

投稿者 染野 太朗投稿日: 2018年11月17日

何故ああであつたか 神の沈黙は押し入つてくる扉閉めても

投稿者 染野 太朗投稿日: 2018年11月15日

コマーシャルのあひだに遠く遅れたるこのランナーの長きこの先

投稿者 染野 太朗投稿日: 2018年11月13日

藤棚のやうに世界は暮れてゆき過去よりも今がわれには遠い

投稿者 染野 太朗投稿日: 2018年11月10日

勢ひのある白雲よ一色(ひといろ)のからだすみずみまでうごくなり

投稿者 染野 太朗投稿日: 2018年11月8日

不自由に生まれたかったカーテンの卵弾けて蜘蛛が溢れる

投稿者 染野 太朗投稿日: 2018年11月6日

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  • をさなさははたかりそめの老いに似て春雪かづきゐたるわが髪
    投稿者: 梶原 さい子
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  • りんごひとつ手にもつ時に空深く果実に降るは果実の時間
    投稿者: 門脇 篤史
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    投稿者: 梶原 さい子
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  • かなしみを晒すごとくに灯のしたの林檎の皮に刃をくぐらせつ
    投稿者: 門脇 篤史
    2023年3月16日
  • 振り向いてはいけない 翳る軒下に地蔵のように母の立ちいる
    投稿者: 梶原 さい子
    2023年3月15日

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