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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
紙の上に文字生るるとき放ちたる感情ゆがみてわれを置き去る
火の息を鎮めて膝をわずか曲げ神事のごとしフリースローは
こころにもほとりがあつてたちまよふ思ひのやうに鶴がはばたく
たて笛に遠すぎる穴があつたでせう さういふ感じに何かがとほい
花束を分けて花束を持ち帰る夜道に掲げながら歩いた
動物園に行くたび思い深まれる鶴は怒りているにあらずや
途切れがちな会話を続けるために飲む真冬の銀河高原ビール
われをめがけ降る雪のあれ たれのたれの脚注でもなき道をゆくとき
春までは送るものがもうないと言ふ父の大根やはらかく煮る
一段目に春が蔵われ五段目はふかぶかと冬 祖母の箪笥は
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