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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
「俺ノ魚ヲ食ッテミロ、でございます」と店員は電話取つたら言ふのだらうか
カーテンが僅かな凪を抱きこんで止まる 発語はなべて落城
都会にもあるけど帰りたくなるよ金木犀が写メで届いて
星に星のふるへつたはり手のなかの万年筆をかちりと閉めつ
族なるをみな三人海のぞむホテルにこころを曝して語る
食卓におく箸置きは星として日々の食事は流星として
睡蓮が水面をおほふ夏の午後こんなに明るい失明がある
浴槽は海に繋がっていません だけどいちばん夜明けに近い
浴槽は海に繋がっていません だけどいちばん夜明けに近い
視るちから姉妹のやうに異なれる右目左目とぢてねむれり
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