コンテンツへスキップ
砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
夜の風の其處にて消えぬ日比谷なる濠のみづのうへなる終り
電柱の根元にタンポポ咲いていて 生命保険審査に落ちる
缶ビールを缶から飲むにプルトップ鼻に当たっているなと思う
忘恩というえにしあり花咲けばゆるむこころのあわれなりけり
階段を松ぼっくりが落ちてきてあと一段の所で止まる
青き空 わたしの上にひるがえる旗には「壊せ神殿を」とありぬ
(帰るつてどこにだらうか)コントでは手首をひねつたら部屋の中
われの名は魚と言えばああ鮎かと答えぬ不思議そうに見つめて
阪急の駅を降りればいつも冬休みのような街だと思う
埋められて兵の片足天を指す時経るほどに脳裏を去らず
投稿ナビゲーション
前のページ
固定ページ
1
…
固定ページ
94
固定ページ
95
固定ページ
96
…
固定ページ
473
次のページ