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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2019年1月
糸田ともよ/さみしいひとかげがゆめのしんになりぎんがをだいてかたむいてくる
工藤吉生公園の禁止事項の九つにすべて納得して歩き出す
斉藤斎藤/ラブホテルの角を曲がってT井くんにここのカレーを食べさせたかった
工藤吉生ボケというひどい名前の植物の背丈がオレとそう変わらない
笹井宏之/やむをえず私は春の質問としてみずうみへ素足をひたす
村上和子あたまより鴉飛び立つ反動をわれの頸部は長く記憶す
小池光/「皇族食品」といふ会社あり台湾にお菓子の餅をつくり売る会社
桜井京子おおミモザ、きのふの雪に耐へかねて街のはづれに身をもちくづす
重藤洋子/無言になり原爆資料館を出できたる生徒を夏の光に放つ
中野昭子魂のぬけしししむら焼き代は千円紙幣の三枚にて足る
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