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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2022年4月
ふくらんでいく蚊の身体かるくなるわたしの身体 日暮れの駅に
「smileの綴りはスミレとおぼえてた」どうりでそんなふうに微笑む
木は老いて痩することなし梅の実のみどり重たく庭を統べつつ
一枚の永遠ありてはつなつのみどりの中をはにかむひとり
グレープフルーツがどうしても食べたくてローソン100で買った包丁
名のうちに猛禽飼へば眠られぬ夜に重み増す羽毛ぶとんは
からっぽの車が並ぶ教習所 小さな坂に朝の日は照る
少し愚なる小僧は今宵も寝言を云ふまぐろまぐろまぐろまぐろ
同僚が四年に一度の寝不足でオウンゴールのようなミスする
産めやしない、産めはしないがアメジスト耀け五月なる疾風に
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