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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
大らかに夏雲はしる野の森の泉に足を洗ひてゆきぬ
鳰どりは水にもぐりてみづになり浮き出でてみづは鳰どりになる
流れないのなら僕はもう帰るよカシオペアを空に残して
コピ・ルアクしずかに啜る春の宵きみは時折山猫の伸び
梅の花零ふりおほふ雪をつつみ持ち君に見せむと取れば消けにつつ
花が咲いたようだと花をあげるからと花咲かせよと微笑むばかり
わたしにもやさしい背中があったよね ランプのような猫の背をみる
鳥貴族で金麦(大)を頼まないとかリッチマンですかあ? じゃないんですよ
舌という湿原を越えてやってくるやさしくなりきれない相槌よ
いままで 日本語をつかっていたのに今日からは雨と話せるようになりたい
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