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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
空席を探すあなたを淡い陽はジョルジュスーラの絵にしてしまう
死ぬもよし死なぬもよろし又ひとつどうでもよしの春は来にけり
何歳になったの? などと子はわれを木の葉木菟コノハヅクのように見つめる
かが鳴きて夕はかへる荒鷲の翅つばさにしのぐ筑波やま風
咽喉ふかくうるほしうるほし生きてゆく目白も日雀も四十雀はも
星座を結ぶ線みたいだよ 弟の名前を呼んで白髪を抜けり
べつべつに絵を視ることになれてゆく河口のやうな午後のうすら陽
しろくま科プランクトンが溺れててシャンパンに浮く彼らの気泡
鉛筆のごとく心はとがりゆき朝の道路がまっすぐになる
捨てられた都ばかりが大きくて今は胎児に帰るうみへび
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